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2010年 08月 02日

フーコー編著『ピエール・リヴィエールの犯罪』が新訳改題で河出文庫に

a0018105_12144430.jpgピエール・リヴィエール――殺人・狂気・エクリチュール
ミシェル・フーコー:編著 慎改康之+柵瀬宏平+千條真知子+八幡恵一:訳
河出文庫 2010年8月 本体1,300円 文庫判504頁 ISBN978-4-309-46339-1

◆帯文より:犯罪と精神医学との関係をめぐる研究の過程で、十九世紀フランスの小さな農村に住む一人の青年が母、妹、弟を殺害した事件に出会ったフーコーらは、この殺人犯が残した手記の美しさに驚嘆し、手記を含む訴訟資料の一式および事件に関する論考を一冊にまとめた。フーコーにおける権力と知の分析にとっての記念碑的労作であると同時に希有の強度にみちた名著を、最新の研究成果をふまえて新訳。

◆目次
はじめに
序 (ミシェル・フーコー)
I 訴訟関連資料
 1 犯行と逮捕
 2 予審
 3 手記
 4 法医学鑑定書
 5 裁判
 6 牢獄と死
 追加資料
Ⅱ 論考
 1 動物、狂人、死 (ジャン=ピエール・ペテール+ジャンヌ・ファヴレ)
 2 物語られる殺人 (ミシェル・フーコー)
 3 情状酌量 (パトリシア・ムーラン)
 4 王殺し‐親殺し (ブランディーヌ・バレ=クリージェル)
 5 ピエール・リヴィエール対比研究 (フィリップ・リオ)
 6 医師と判事 (ロベール・カステル)
 7 理性の間欠 (アレッサンドロ・フォンタナ)
訳注
訳者解説

◆原書:Moi, Pierre Rivière, ayant égorgé ma mère, ma sœur et mon frère...: Un cas de parricide au XIXe siècle, Paris: Gallimard, 1973.

★幾度となく再版されてきた現代の古典がついに新訳改題で文庫化されます。今週発売。旧版は以下の通りですが、現在入手不可。

ピエール・リヴィエールの犯罪――狂気と理性
ミシェル・フーコー:編 岸田秀+久米博:訳
河出書房新社 95年9月/86年10月/75年9月 本体3,107円 46判上製カバー装296頁(2段組) ISBN978-4-309-70613-9

◆帯文より:狂気と言説の深淵を掘り下げた実践の書。言語表現において理性と狂気は排除しあうか、それとも共に包括されてしまうか。ある尊属殺人事件の訴訟記録を通じてこの問題を追求する。

◆目次
まえがき (ミシェル・フーコー)
I 訴訟記録
 1 犯行と逮捕
 2 予審
 3 手記
 4 法医学的鑑定書
 5 裁判
 6 牢獄と死
 追加記録
Ⅱ 論評
 1 動物、気違い、死 (J=P・ペーテル+ジャンヌ・ファヴレ)
 2 物語られる殺人 (ミシェル・フーコー)
 3 減軽情状 (パトリシア・ムーラン)
 4 弑逆罪=尊属殺人罪 (B・バレー=クリージェル)
 5 ピエール・リヴィエールの複数の伝記 (フィリップ・リオ)
 6 医師と裁判官 (ロベール・カステル)
 7 理性の間歇 (アレクサンドル・フォンタナ)
訳者あとがき

★フランスの映画監督ルネ・アリオによる映画化「私ピエール・リヴィエールは、私の母と妹と弟を殺しました」(1976年、125分)は、ヤフーフランスでご覧になれます。

★これを機に、フーコーの『知の考古学』や『言語表現の秩序』などの河出の既刊も文庫化されるといいですね!
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by urag | 2010-08-02 00:20 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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