IE9ピン留め
2012年 12月 31日
月曜社最新情報まとめ(ブログの最新エントリーは当記事の次からです)
◆公式ウェブサイト・オリジナルコンテンツ
◎11年6月28日~:ルソー「化学教程」翻訳プロジェクト、第1回第2回
◎10年1月23日~9月10日:大竹昭子「森山大道のOn the Road」第1回第19回

◆最新刊と近刊
◎12年2月下旬発売予定:上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』本体3,800円、シリーズ「古典転生」第6回配本(本巻6)。

◎12年1月24日発売:ロドルフ・ガシェ『いまだない世界を求めて』本体3,000円、叢書「エクリチュールの冒険」第二回配本。

◎11年12月15日発売:近藤和敬『構造と生成 I カヴァイエス研究』本体3,600円、シリーズ「古典転生」第5回配本(本巻4)。

◎11年11月2日発売:ブレーズ・サンドラール『パリ南西東北』本体2,600円。
書評1⇒陣野俊史氏書評「郊外像の源流知る手がかりに」(「日本経済新聞」2011年11月30日付夕刊)

◎11年9月10日発売:エンツォ・パーチ『関係主義的現象学への道』上村忠男編訳、本体3,200円、シリーズ「古典転生」第4回配本(本巻3)。
書評1⇒山田忠彰氏書評「哲学脳を活性化させる刺激剤――独自の思想的地平を切り拓く」(「週刊読書人」2011年11月11日号)

◎11年7月21日発売:大里俊晴『ガセネタの荒野』本体1,400円。
書評1⇒小山守氏書評「即興ハードコア流で綴ったガセネタ伝が19年ぶりに復刊」(「レコード・コレクターズ」2011年9月号書評欄)
書評2⇒鈴木創士氏書評「終わり続けること……:間違って配達された贈り物を自分が受け取ったと公言するための書」(「図書新聞」2011年10月1日号)

◎11年7月6日発売:森山大道『森山大道 オン・ザ・ロード』本体2,800円。

◎11年6月24日発売:エルンスト・ユンガー『パリ日記』本体3,800円。
書評1⇒福田和也氏紹介記事「興味尽きないE・ユンガー『パリ日記』」(「週刊新潮」2011年7月21日号、連載「世間の値打ち」第454回)
書評2⇒鹿島茂氏書評「占領下に交錯する作家の幸福と危惧」(「毎日新聞」2011年7月17日付読書欄)
書評3⇒澤田直氏書評「希代の作家・思想家が戦争という災厄を前にして展開する人間に関する深い洞察」(「図書新聞」2011年9月17日号)
書評4⇒初見基氏書評「占領軍将校としてパリに滞在した日々を描き出す」(「週刊読書人」2011年9月23日号)
書評5⇒長谷川晴生氏書評「占領下都市 知性の目で」(「北海道新聞」2011年10月9日(日)付書評欄)

◎11年4月22日発売:『表象05:ネゴシエーションとしてのアート』本体1,800円。

◎11年3月15日発売:ジャン・ジュネ『公然たる敵』本体5,600円。
書評1⇒佐々木敦氏短評(「中日新聞/東京新聞」2011年5月8日付読書欄「BOOKナビ 人文・社会」)。
書評2⇒鈴木創士氏短評(「図書新聞」2011年7月23日号「2011年上半期読書アンケート」特集)

◎11年1月28日発売:中平卓馬写真集『都市 風景 図鑑』本体6,400円。
書評1⇒「前」氏紹介記事(「読売新聞」2011年2月13日付「本よみうり堂」欄)。
書評2⇒粟田大輔氏紹介記事(「美術手帖」2011年4月号「新着のアート&カルチャー本から」欄)。
書評3⇒大竹昭子氏書評(「KINOKUNIYA BOOKLOG 書評空間」2011年3月29日付)。
書評4⇒大竹昭子氏+小沼純一氏書評(「嗜み」10号、Cross Cultural Reviewコーナー「BOOK」欄)。

◎11月1月15日発売:遠藤水城編著『曽根裕|Perfect Moment』本体1,905円(税込2,000円)。
書評1⇒粟田大輔氏紹介記事(「美術手帖」2011年4月号「新着のアート&カルチャー本から」欄)

◎11年1月13日発売:ボワ+クラウス『アンフォルム――無形なものの事典』本体3,200円、「芸術論叢書」第1回配本。
書評1⇒湯山光俊氏書評「バタイユの言説を発想の源泉に――抽象表現美術の可能性に目を向ける宣言書」(「週刊読書人」2011年2月25日号)。
書評2⇒ブッククラブ回紹介記事「作品をより豊かに解釈するヒントを与えてくれる」(「ニュースレター」81号・2011年春・「思想・科学・芸術」欄・デザインコーナー)。
書評3⇒星野太氏書評「モダニズムを巡る理論書――フォーマリズムを問い直す、近現代美術史に打ち立てられた新たな視座」(「美術手帖」2011年4月号、BOOK欄)。
書評4⇒福嶋亮大氏書評「絵画の水平性とその先」(紀伊國屋書店「書評空間」2011年3月16日付エントリー)。
書評5⇒椹木野衣氏書評「現代美術の巨星を再読」(「読売新聞」2011年4月10日付書評欄)。
書評6⇒林道郎氏書評「最良の批評的眼差しが息づいている」(「図書新聞」2011年6月25日付8面)
書評7⇒長野順子氏短評(「週刊読書人」2011年7月22日号「2011年上半期の収穫から」特集「美学」欄)

◆販売情報(重版・品切・サイン本、等々)
◎重版出来:11年1月7日ドアノー『不完全なレンズで』2刷、11年2月4日アガンベン『バートルビー』3刷、11年2月8日バトラー『自分自身を説明すること』3刷、11年5月16日ボワ+クラウス『アンフォルム』2刷。
◎品切重版準備中:『ミクロコスモス第1集』2刷、クリフォード『ルーツ』2刷。
◎在庫僅少:
◎品切重版未定:『表象01』、『表象05』、毛利嘉孝『文化=政治』、上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ』、片山廣子『燈火節:随筆小説集成』、ブランショ『書物の不在 初版朱色本』、森山大道『新宿』、森山大道『新宿+』、森山大道『大阪+』、森山大道『NOVEMBRE』、やなぎみわ『WHITE CASKET』、川田喜久治『地図』、熊木裕高『吠えない犬』、瀬戸正人写真集『picnic』、菱田雄介写真集『ある日、』。※書店からの返品で在庫がまれに生じる場合があります。直接、弊社までお電話かメールなどでお尋ね下さい。
◎ウェブ限定直販商品:森山大道サイン入り『ハワイ』、大竹伸朗アートワーク「ハワイ」ポスター2種、やなぎみわサイン入り『WHITE CASKET』ナズラエリ版(海外版)。直販コーナーにて発売中。

◆出版=書店業界情報:リンクまとめ
日々この業界ではたくさんの出来事が起こっていて、それぞれにコメントしたい気もするし、実際言うべきこともままあるのですが、出来事に振り回されるのは嫌だし、こみいった背景をうまく説明できなかったり、しがらみのせいではっきり言えなかったりするのが現実なので、出来事情報は下記のリンクを随時ご参照下さいませ。

◎業界紙系:倒産や出店などの時事情報がやっぱり早い→ 新文化 ニュースフラッシュ / 文化通信 速報版
◎一般紙系:全国紙や地方紙、専門紙誌に掲載されたニュースをまとめてチェック→ booplog 出版ニュースリンク / Yahoo!ニュース「マスコミ、出版」
◎話題系:昨今の様々な注目トピックを整理整頓→ フレッシュアイニュース「出版不況」「電子書籍」「書店経営」 / Yahoo!ニュース「出版不況」「電子書籍」「アマゾン
◎新刊書店系:書店業界のひきこもごもの内情→ 日書連 全国書店新聞
◎古書店系:古本屋さんの奥深い世界を垣間見れます→ 東京古書組合 日本の古本屋メールマガジン
◎リンク集:業界関連サイトの網羅的なリンク集。掲示板は放置気味→ 河出興産 Booknet
◎雑談&裏話:業界の「非常時」には頼りになる一面もあるかも→ 2ちゃんねる 一般書籍

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# by urag | 2012-12-31 23:59 | ご挨拶 | Trackback(1) | Comments(21)
2012年 02月 01日
月刊「みすず」1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート」


月刊「みすず」誌の2012年1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート特集」号です。店頭発売は今日明日以降となるようです。弊社刊行物を取り上げて下さった先生方のコメントをご紹介します。

◆ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』2008年8月

石原千秋先生(日本近代文学、早稲田大学教授)
大学院生のリクエストで読書会を行った本。「自分自身を説明する」ためにはアイデンティティが求められるが、それがいかに不可能かをもがくように語っている。バトラーの本だと思うと、それは社会に向けて女性が「自分自身を説明する」ことの不可能性を語っているように感じる。

◆ジャン・ジュネ『公然たる敵』2011年3月

新城郁夫先生(沖縄・日本文学、琉球大学教授)
抵抗する人々の美しさに不意打ちされることの衝撃を、政治的暴力への「暴力」的でさえある問いのなかに結晶化させていくジュネの思考のみずみずしさにおののく。抵抗への共振のさなかに出現するエロス的な衝迫を、時代の影のなかに解きはなっていくジュネの思索は、難問を喚起しつづけ、常に新しい。巻末の「解題と注」そして「訳者あとがき」の充実も見事。

◆近藤和敬『構造と生成(I)カヴァイエス研究』2011年12月

金森修先生(哲学、東京大学大学院教授)
フランス・エピステモロジーの重要人物であるにもかかわらず、レジスタンス活動のせいで銃殺されて経歴が中断したこと、さらには難解な数理哲学者であることなどから充分な研究が進んでいなかったカヴァイエスに関する、ほとんど突然の、しかも俊英による本格的な研究書である。数学的認識を一種独自な〈経験〉として捉え、その経験相のありようについて、緻密な腑分けを試みる野心作だ。普通のメタ数学的、数学基礎論的問題構制とは質的に異なるあ新たな視点が輪郭づけられている。それにしても、これからが楽しみな若手の登場だ、出版社の良心も光る。こんな時勢に心が洗われる。

十川幸司先生(精神分析家・精神科医)
ずいぶん昔、後期ラカンの数学の問題を研究していた頃から、その悲劇的な死ばかりが注目されているカヴァイエスという哲学者の存在は気になってはいたが、その思想の内実はよくわからないまま放っていた。著者は、カヴァイエスの「操作」概念に注目し、それを「数学的経験」の範例と考えることにより、「数学的経験」を真理の自律的顕現の経験として明快に示している。この著作は、反時代的にも見えるが、きわめて重要で、今日的な仕事である。

+++

なお、ジュンク堂書店池袋本店の1Fでは、今回の「みすず読書アンケート」を元にしたブックフェアがまもなく始まる予定です。また、今月5日発行となるジュンク堂書店さんの月刊誌「書標」2月号に、難波店店長の福島聡さんが『カヴァイエス研究』の書評を書いて下さいました。未発行のため、写真は1月号を写したものです。同誌はジュンク堂書店さんのウェブサイトでPDFが無料配布されています。以下に福島店長の書評をご紹介します。

 レジスタンス活動の結果四一歳でナチスに処刑された数理哲学者ジャン・カヴァイエスの、本邦初の研究書。著者近藤によれば、カヴァイエスは、現代フランス哲学に大きな影響を与えた、「ミッシングリンク」というべき存在である。
 カヴァイエスにとって、数学だけが唯一、真理の経験を可能にし、真理をこの世界で主題的に現実化することを許されている。それゆえ彼は、合理性の問題を根本からかんがえなおすために、みずから進んで困難を極める現代数学の分析へと進んで行ったのだ、と近藤は言う。
 だが、カヴァイエスは、数学の世界に沈み込んだわけでは決してない。数学者が「地面のしたに潜り真理を発掘」し、超越論的哲学者が「空のうえから真理のはてを俯瞰する」のに対し、概念の哲学者は、そのあいだにあって、「その運動それ自体を生け捕り」にしようとする。
重要なのは、必然的で超越的な数学的真理が「すべてを一挙に開示するしかた」ではあたえられず、われわれが「現に手にしている真理から出発して、新たな真理を獲得する」こと、そのことが絶えず、終わることなく続いていくことである。
 その突然の死によって中断されたカヴァイエスのプログラムは、豊饒な可能性へと開かれ、実際、陽に暗に彼を参照する多くの名だたる哲学者によって引き継がれていった。そのことを知悉しながら、本書においては敢えて徹底してカヴァイエス自身のテキストに踏みとどまる近藤の思索も、同様に豊饒な可能性へと開かれ進展していくことが期待できる。

# by urag | 2012-02-01 19:13 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 01日
書影公開:2月下旬発売、上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』
今月17日(金)取次搬入予定の新刊、シリーズ「古典転生」第6回配本、上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ』(本体3,800円、ISBN978-4-901477-91-8)の書影を公開します。書店様の事前ご発注受付は来週土曜日11日午後6時までです。弊社ではパターン配本を行いませんので、ご発注いただいた書店様に配本いたします。



# by urag | 2012-02-01 00:09 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 30日
2012年1月の注目復刊など
読書人にとって「絶版のない世界」は理想です。電子書籍時代が本格化すればそれが到来するかと言えば、しかし、そんな簡単なものではありません。品切になって久しい書目を出版社は苦心して復刊に漕ぎつけようとしますが、本が出版された経緯というのは一冊ずつ異なりますから、どれもこれも復刊できるという単純なものではないのです。水面下でいかに出版社がもがいているか、その実態はなかなか見えにくいところではあります。比較的に世間様にも御承知いただいているはずの事業としては、人文系の版元8社が毎年行っている「書物復権」があります。現在「第16回」がリクエスト募集中。こうした「共同一括復刊」のほかに、通常の毎月の新刊でも再刊や復刊は色々な形態で出ています。ごく最近発売されたその一部をご紹介します。




渡辺慧(1910-1993):著
河出書房新社 2012年1月 本体2,500円 46上製368頁 ISBN978-4-309-24573-7
帯文より:時間の不可逆性はなぜ生じるのか? ド・ブロイ、ハイゼルベルク、ボーアに、師事・親交した量子力学の輝ける巨星による「時間論」の金字塔! 「理論的僥倖と呼ぶべき読書体験であり、まさに、天啓にうたれたような感動であった」(大澤真幸・解説より)。
本文より:アインシュタインの相対性理論が、時間の観念に革命をもたらしたことは周知のことである。また量子理論が因果律の理解を変革することを余儀なくせしめたことも知られている。しかし、この量子理論が時間の問題に関して全く新しい観点をひきおこしつつあることを知るものは少ない。それは確かに相対性理論がもたらした革命より遙かに深刻な哲学的影響を伴う革命であるのだが。

★発売済。初版は74年刊。今回、大澤真幸さんの18頁にわたる解説「明日の日の出を祈る神官/「死」を否定するアインシュタイン」を冒頭に付した復刻新版が刊行されました。創業125年である昨年から開始された名著復刊事業「KAWADEルネサンス」の一環です。


西郷信綱著作集(2)記紀神話・古代研究II 古代人と夢 
西郷信綱:著
平凡社 2012年1月 本体9,000円 A5判上製函入452頁 ISBN978-4-582-35706-6
帯文より:古代人にとって、世界はどんな構造をしていたか? 「夢」を回路に、忘れていた今を想い出すように古代人の世界連関を探った傑作『古代人と夢』、生と死、大地、魂、王権をめぐる姉妹編『古代人と死』を収録。

★発売済。第6回配本です。『古代人と夢』は初版が1972年刊の平凡社選書で、93年に平凡社ライブラリーの記念すべき1冊目として再刊されています(解説=市村弘正)。『古代人と死』は初版が99年刊の平凡社選書、2008年に平凡社ライブラリーで再刊されています(解説=大隅和雄)。

◎西郷信綱著作集(全9巻)
第1巻「記紀神話・古代研究I 古事記の世界」本体9000円、2010年12月刊(第1回配本)、ISBN978-4-582-35705-9 解説=三浦佑之
第2巻「記紀神話・古代研究II 古代人と夢」2012年1月刊(第6回配本)、ISBN978-4-582-35706-6 解説=磯前順一
第3巻「記紀神話・古代研究III 古代論集」本体9000円、2011年06月刊(第4回配本)、ISBN978-4-582-35707-3 解説=大隅和雄
第4巻「詩論と詩学I 萬葉私記・古代の声」本体9000円、2011年02月刊(第2回配本)、ISBN978-4-582-35708-0 解説=阪下圭八
第5巻「詩論と詩学II 梁塵秘抄・斎藤茂吉」次回(第7回配本)、2012年4月予定
第6巻「文学史と文学理論I 詩の発生」本体9000円、2011年10月(第5回配本)、ISBN978-4-582-35710-3 解説=龍澤武
第7巻「文学史と文学理論II 日本古代文学史」本体9000円、2011年04月刊(第3回配本)、ISBN978-4-582-35711-0 解説=秋山虔
第8巻「文学史と文学理論III 古典の影」未刊
第9巻「初期論考・雑纂」未刊




ジェローム神父
マルキ・ド・サド:著、澁澤龍彦:訳、会田誠:絵
平凡社ライブラリー 2012年1月 本体1,400円 HL判上製128頁 ISBN978-4-582-76754-4
版元案内文より:トリエステ、ナポリ、パレルモ──若い娘や少女たちに悪の姦計が迫る。〈サディズム〉の語源・サド侯爵の禁断の物語が、澁澤龍彦の名訳と、現代美術を震撼させる会田誠の幻想の絵巻で甦る。

★発売済。画壇の最先端と澁澤の文学世界との見事なハイブリッドと美しい造本で、ゼロ年代の新たな書物のキュレーションの地平を開いたあの「ホラー・ドラコニア少女小説集成」が、平凡社ライブラリーになって帰ってきました。しかも、同ライブラリーの「Offシリーズ」の一部でしか見たことがなかったハードカバーの上製本です。親本は2003年。澁澤のエッセイ「異常と正常」は親本と同様、巻末に収録。ライブラリー化にあたって、さらに巻末に二篇の新規エッセイが収められています。「会田誠をめぐって」と銘打たれた、ミヅマアートギャラリーの三潴末雄さんによる「現代文明の闇を見つめる確信犯」と、責任編集者の高丘卓さんによる解題「澁澤龍彦航海記――船出まで」です。親本では別刷の「月報」に、美術史家の山下裕二さんによる「貴族と俗衆――澁澤龍彦と会田誠の挿絵をめぐって」と、高丘さんの編集後記「高丘親分出帆顛末記」が掲載されていました。親本の順番と同様に、来月は『菊燈台』(澁澤龍彦:著、山口晃:絵)がライブラリー化第二弾として発売されるそうです。なお、3月のライブラリー新刊としては、ベルクソン『精神のエネルギー』も予告が出ています。

◎ホラー・ドラコニア少女小説集成
1 『ジェローム神父』サド:著、澁澤龍彦:訳、会田誠:絵、2003年9月;平凡社ライブラリー、2012年1月。
2 『菊燈台』澁澤龍彦:著、山口晃:絵、2003年11月;平凡社ライブラリー、2012年2月予定。
3 『淫蕩学校』サド:著、澁澤龍彦:訳、町田久美:絵、2004年1月。
4 『狐媚記』澁澤龍彦:著、鴻池朋子:絵、2004年3月。
5 『獏園』澁澤龍彦:著、山口晃:絵、2004年5月。


心理学的類型
ユング:著、吉村博次:訳
中公クラシックス、2012年1月、本体1,550円、新書判並製224頁、ISBN978-4-12-160131-5
帯文より:主体と客体、意識と無意識、内向型と外向型・・・。心的なはたらきの分析。

★発売済。親本は中公バックス版『世界の名著(76)ユング フロム』(1979年)。さらに遡ると、同巻は函入ハードカバー版『世界の名著』では「続14」巻(1974年)でした。「世界の名著」ではユングの「心理学的類型」抄訳と、フロムの「正気の社会」のカップリングでした。ユングは序言、第4章、第10章、むすび、を訳出した抄訳。今回のクラシックス版では巻頭に19頁にわたる河合俊雄さんによる解説が付されています。同書の完訳版としては、『心理学的類型』(全2巻、佐藤正樹・高橋義孝ほか訳、人文書院、1986年6月-87年7月)と『タイプ論』(林道義訳、1987年5月、みすず書房)があります。前者は品切ですが、ここしばらくのあいだ人文書院さんが進めてきた「ユング・コレクション」の復刊の中には残念ながらまだ入っていません。中公クラシックスは今年で創刊10周年だそうです。長く続いてほしいと切に願っています。

# by urag | 2012-01-30 01:06 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 29日
まもなく発売:2012年1月第5週~2月第1週の新刊2点


陰謀のスペクタクル――〈覚醒〉をめぐる映画論的考察
吉本光宏(1961-)著 
以文社 2012年2月 本体2,500円 46判上製288頁 ISBN978-4-7531-0298-3 
帯文より:なぜ陰謀論は消えないのか? 陰謀論の限界と可能性を原理的=映画論的に考察し、「シニシズムの物語」の戦略を徹底的に読み砕く。映画・アメリカ・民主主義・市場への根源的分析から「闘争の時代」の幕開けを告げる、新たなる時代の批評の誕生。
本文より:どれだけ批判され、それだけ冷淡にあしらわれても陰謀論が消滅しないのは、陰謀論に内在するユートピア的契機のためである。〔…〕陰謀があるから覚醒しなければならないのではない。覚醒への欲求が高まり集団的に共有されることで、陰謀の幻影が立ち現われるのだ。(118頁)

目次:
序にかえて
1 陰謀とイメージ
  陰謀論とはなにか
  イメージの陰謀
  冷戦と陰謀
  二元論の崩壊
  陰謀と市場
  市場の不可視性
  冷戦から新自由主義へ――陰謀論映画は何を隠蔽するのか
  陰謀論と覚醒
2 陰謀装置としての映画
  催眠術と覚醒体験
  映画と覚醒――アメリカン・ドリームの終焉
  陰謀と不気味なもの
  陰謀の空間
  監視空間と主体
  反復と覚醒
  覚醒という事件と映画の両義性
3 陰謀・メディア・民主主義
  自由・民主主義の矛盾
  フランク・キャプラと陰謀論映画
  議会制民主主義の限界
  金融危機とアメリカの狂気
  暗い時代
  仮面の告白
  「冷笑」でもなく「熱狂」でもなく
おわりに 「われわれ」はどこへ向かうのか
あとがき

★1月30日(月)取次搬入であろう新刊です。『イメージの帝国/映画の終り』(以文社、2007年)に続く単独著第二弾。著者は現在、早稲田大学国際学術院教授。担当編集Mさんによるご紹介文によれば、本書は「認識装置としての映画と陰謀論的な言説の“類似性”をシャープに分析し、陰謀論の磁場のなかにあるいくつかの映画作品の「核」にあたる要素を“哲学的”に探究した」もの。「新旧映画作品の分析を通して、現代の“民主主義体制(批判)の困難さ”を浮き彫りにするべく」執筆された、「きわめて現在的な政治哲学批評」ともなっているとのことです。「序にかえて」にはこうあります、「本書は大きく分けて、次の三つの問題と取り組むことを目的に書かれている。一つ目として、陰謀論とはなにかという問題。次に映画というメディアと陰謀論のあいだに存在する親和性を、どのように理解することができるのかという問い。そして最後に、映画が陰謀論の主題系をどう扱い、その結果なにを生みだしてきたのかという問いである」(16頁)。陰謀論を議論する上で参照されているテクストは、アメリカの政治学者リチャード・ホフスタッター Richard Hofstadter(1916-1970)による「アメリカ政治のパラノイド・スタイル The Paranoid Style in American Politics」という60年代半ばの論文です。この論文によれば「陰謀論は陰謀を「われわれ」の偉大な文化的伝統や生活様式、さらに民族そのものを破壊しようとする邪悪な策略として糾弾する。「われわれ」を「われわれ」たらしめる基本的価値観そのものを攻撃し、「われわれ」=アメリカという共同体のアイデンティティの根幹を陰謀は揺さぶるがゆえに、徹底的にその全容を明らかにし、打破しなければならないというのが、陰謀論の主張であるといわれる。陰謀論が想定する敵とは、具体的には社会主義や共産主義、国際主義やコスモポリタニズム、それらを支える政治家、活動家、知識人など、アメリカの資本主義を攻撃し、伝統的なアメリカの美徳を破壊しようとする組織や人間、さらに思想である。そして陰謀論の主体が自らに与える使命とは、こうした敵を打ち破ることで、失われつつある徹底した個人主義と資本主義的自由競争を回復することにあるとホフスタッターはいう」(18-19頁)。

★取り上げられる映画は、オリヴァー・ストーン「JFK」(1991年)、アラン・J・パクラ「パララックス・ビュー」(1974年)、フランク・キャプラ「スミス都へ行く」(1939年)、クリストファー・ノーラン「ダークナイト」(2008年)、同「インセプション」(2010年)など多数。本書が映画論に留まらず、担当編集者のMさんが言う通り「きわめて現在的な政治哲学批評」にもなっているのは、例えば次のような文章の中に見て取ることができるように思います。少し長くなりますが、省略せずに引用します。「陰謀論を執拗に攻撃する論者たちも、逆に積極的に評価する論者たちも、自分たちこそが覚醒していると信じているという点において、それほど大きな違いはない。両者に共通する恐怖の対象、それは覚醒した状態ではなく、目覚める瞬間、覚醒という事件である。自分たちはすでに覚醒していると疑わない反陰謀論者たちにとって、他の「覚醒せよ」と扇動する言説はすべていかがわしいということになる。自分たちが得体の知れない外部の力から完全に自由ではないにもかかわらず、「自由意思」に従って行動していると信じている間抜けな存在であると認めることが、反陰謀論者にとって耐え難い屈辱であることは言うまでもない。一方、陰謀論肯定論者たちはといえば、陰謀論を信じる言説のなか、逆説的に〈覚醒〉という主題を抑圧することで、覚醒した者たちとしての自分たちの立ち位置と自律性を確保しようとする。しかし、陰謀論をことさら批判する言説も、そして逆に肯定する言説においても、その政治的有効性は限られている。なぜなら権力が本当に恐れているもの、それは「覚醒状態」にいる人民ではないからだ。それどころか、「覚醒状態」こそ、権力にとって必要不可欠なフィクションである。人民に自分たちは覚醒をしていると思い込ませることはイデオロギーの重要な機能の一つであり、「覚醒状態」を作り出すことによって、権力はその支配を維持し強化することができる。権力は覚醒している人民を好むのであって、いまだに覚醒していない人民や、「覚醒状態」に安住することができない人民ほど、権力にとって厄介な存在はないだろう」(186-187頁)。ここで言う覚醒が「隠された真実を知った」と思いこむ状態のことを指しているとすれば、私たちは自身に「隠された真実とは本当に存在するのだろうか」と問い続けなければなりません。「覚醒状態が権力の支配にとってもっとも有効なイリュージョンであるとすれば、繰り返し覚醒し続けることによってしか、覚醒の罠から逃れる方法はない。もちろん越境の運動に最終的な到達点は存在せず、フレームの外部にあるのも絶対的に解放された空間ではなく、新たなフレームに取り囲まれた別の空間である」(187-188頁)と吉本さんは論じ、「境界を越えることの快楽と不可能性によって根源的に特徴づけられているのがほかでもない、メディアとしての映画なのだ。〔…〕陰謀を可能にするテクノロジーでありながら、陰謀のメカニズムを可視化することのできるテクノロジーでもある映画」(188頁)と書いておられます。こうした論点はこんにちの社会の色々な場面に応用可能な、重要な鍵であると感じました。

★ホフスタッター以後の「陰謀論」の変遷を考えると、来月刊行になる次の新刊に興味をそそられる方もいらっしゃるかもしれません。辻隆太朗『世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』(講談社現代新書、2012年2月)。版元案内文によれば、本書の内容は以下の通りです。「フランス革命はフリーメーソンの仕業? ユダヤ人の世界支配計画書『プロトコル』? 関東大震災も東日本大震災も人工地震?……「邪悪な誰かが世界を操っている」というロジックに潜む心性を読む」。著者の辻さんは昨年刊行された『情報時代のオウム真理教』(井上順孝責任編集、宗教情報リサーチセンター編、春秋社、2011年7月)に「オウム真理教と陰謀論」という論文を寄稿されています。


魚は痛みを感じるか?
ヴィクトリア・ブレイスウェイト著 高橋洋訳
紀伊國屋書店 2012年2月 本体2,000円 46判上製262頁 ISBN978-4-314-01093-1
版元プレスリリースより:痛みとは何か? 魚がそれを感じるとはどういうことか? そしてわれわれは、魚とどのようにつきあえばよいのか? 魚類学者である著者は、痛みの認知構造などを明らかにしたうえで、魚の「意識」というやっかいな領域にも足を踏み入れ、数々の調査と自らの実験結果などから「魚は痛みを感じている」と結論します。本書の後半では、その結論を受けて、動物福祉の観点から、釣りや漁業、鑑賞魚などにおける人間の魚への対し方が考察されます。本書は、決して「魚を保護しなければならない」、「魚を食べてはいけない」、「スポーツフィッシングなどやめるべきだ」と声高に主張する本ではありません。科学的根拠に基づいたニュートラルな視点から、すっきりと論理立て、わかりやすく解説する著者の主張は、「魚の福祉」という難題を読者に提示します。

目次:
第1章 問題提起
 パンドラの箱を開ける/動物実験/コウモリであるとはどのようなことか/魚に特異な感覚/魚の脳と生理過程/魚の受難/釣り、漁業、養殖の問題/五つの自由/「魚の福祉」は可能か?

第2章 痛みとは何か? なぜ痛むのか?
 痛みの起源/痛みをどうとらえるか?/選択実験/ヒトはいかに痛みを感じるか?/侵害受容/損傷への対応/痛みと意識

第3章 ハチの針と酢――魚が痛みを知覚する証拠
 魚の痛みの調査研究計画/魚の神経/神経と侵害受容体をさぐる/実験と結果/大きな反響/マスは痛みを感じている?/各国での研究成果

第4章 いったい魚は苦しむのか?
 「意識」という問題/意識の三つのカテゴリー/魚の空間認知能力――アクセス意識の調査実験/驚異のメンタルマッピング――フリルフィンゴビーの例/どっちが強い?――シクリッドの例/現象意識の探究:感覚力/魚の脳/客観的な情動、主観的な情動/魚の自己意識とは何か?/ウツボとハタの連携/魚は痛みを感じている

第5章 どこに線を引けるのか?
 哺乳類の感覚/生物の階層という考え方/無脊椎動物は痛みを感じるか?/ヤドカリによる実験/甲殻類の情動?/タコ、イカの情動?/不明瞭な線引き

第6章 なぜこれまで魚の痛みは問われなかったのか?
 魚類の誕生/「緑の革命」から「青の革命」へ/釣りの倫理的な問題/動物の権利/ピーター・シンガー『動物の解放』の功績/動物保護運動

第7章 未来を見据えて
 魚の養殖/魚の実験の難しさ/ガイドライン制定の困難/釣り針にかかった魚/キャッチアンドリリースの倫理/釣りにおける魚の福祉の実践/観賞魚に対する倫理/海洋での漁法の倫理/屠殺方法の再検討/よりよき未来への分岐点

訳者あとがき
参考文献/索引

★2月1日(水)取次搬入の新刊です。書店店頭には2日以降に順次並び始めると思われます。著者のヴィクトリア・ブレイスウェイトさんはアメリカのペンシルバニア州立大学教授で、生物学・魚類学を専攻されています。「オックスフォード大学博士号(動物行動学)を取得後、魚類の認知や行動の調査研究を行なう。2003年に鱒の痛みの知覚についての共同研究がイギリスで大きな話題を呼び、テレビ・新聞などの取材が殺到する。2006年、彼女の魚類生物学への貢献に対して、イギリス諸島漁業学会から賞を授与されている」とのことです。

★「本書の木的な、魚の痛みに関する議論の裏づけになる科学的な成果を、一般読者の目の届くところに示すことだ。事実と論拠を誰の目にも明らかにすること、それが本書の目的であり、それ以外の私的な意図はない」(17頁)と著者は書いています。「魚が痛みを感じるかどうかについて問うことは、既存の考え方への挑戦であり、パンドラの箱を開けるにも等しい。この問いを発するやいなや、広大な未知の領域が出現するのだ。倫理的な観点からみた場合、どの動物を保護すべきだろうか? 魚には意識があるのか? どこに線を引くべきなのか? 魚は鳥類やほ乳類と同列に扱われるべきか? それともロブスターやイカやミミズと一緒に分類されるべきか?」(19-20頁)。「魚は苦痛を経験すると認めることで、魚に対する私たちの考え方は変わり、またさまざまな面で私たちの行動のあり方もやがてはかわっていくだろう。だが、どのように行動すべきかとなると、現在のところ多くが明確になっていない。そのような未知の領域を探求する際には、知識、教育、オープンな心構えが最良の案内役になることは確かであろう」(243頁)。

★担当編集者のIさんから『魚は痛みを感じるか?』のオススメ関連書を教えていただきました。
『動物たちの心の世界 新装版』マリアン・ドーキンス著、長野敬訳、青土社、2005年。
『コウモリであるとはどのようなことか』トマス・ネーゲル著、永井均訳、勁草書房、1989年。
『ダンゴムシに心はあるのか――新しい心の科学』森山徹著、PHPサイエンス・ワールド新書、2011年4月。
『イカの心を探る――知の世界に生きる海の霊長類』池田譲著、NHKブックス、2011年6月。
『動物感覚――アニマル・マインドを読み解く』T・グランディン+C・ジョンソン著、中尾ゆかり訳、NHK出版、2006年。
『動物の解放 改訂版』ピーター・シンガー著、戸田清訳、人文書院、2011年5月。
『動物からの倫理学入門』伊勢田哲治著、名古屋大学出版会、2008年。
『銀むつクライシス――「金を生む魚」の乱獲と壊れゆく海』G・ブルース・ネクト著、杉浦茂樹訳、早川書房、2008年。
『魚のいない海』Ph・キュリー+Y・ミズレー著、勝川俊雄監訳、NTT出版、2009年。
『飽食の海――世界からsushiが消える日』チャールズ・クローバー著、脇山真木訳、岩波書店、2006年。

以下は私の個人的な文献参照メモです。 

『動物の命は人間より軽いのか――世界最先端の動物保護思想』マーク・ベコフ著、藤原英司+辺見栄訳、中央公論新社、2005年。
『沈黙の海――最後の食用魚を求めて』 イサベラ・ロヴィーン著、佐藤吉宗訳、新評論、2009年。
『海辺 生命のふるさと』レイチェル・カーソン著、上遠恵子訳、平河出版社、1987年。
『われらをめぐる海』レイチェル・カースン著、日下実男訳、ハヤカワ文庫、1977年。
『成長の限界――ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』ドネラ・H・メドウズほか著、大来佐武郎監訳、ダイヤモンド社、1979年。
『限界を超えて――生きるための選択』ドネラ・H・メドウズほか著、松橋隆治訳、村井昌子訳、ダイヤモンド社、1992年。
『エントロピーの法則――地球の環境破壊を救う英知 改訂新版』ジェレミー・リフキン著、竹内均訳、祥伝社、1990年。
『誰が世界を変えるのか――ソーシャルイノベーションはここから始まる』ウェストリー+ツィンマーマン+パットン著、東出顕子訳、英治出版、2008年。
『地球の論点――現実的な環境主義者のマニフェスト』スチュアート・ブランド著、仙名紀訳、英治出版、2011年6月。

# by urag | 2012-01-29 22:12 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 27日
2月下旬発売予定:上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』
2012年2月下旬発売予定【ジャンル:人文・哲学】

ヘーゲル弁証法とイタリア哲学
上村忠男:編訳
A5判上製304頁 本体3,800円 ISBN978-4-901477-91-8

19世紀におけるナポリ・ヘーゲル派の異才スパヴェンタ(1817-1883)による弁証法を〈改革〉する試みと、それに対する20世紀のクローチェ、ジェンティーレの応答を収める。イタリアでのヘーゲル受容の百年におけるもっとも重要な一幕を再現するアンソロジー。シリーズ「古典転生」第6回配本(本巻第6巻)

収録論文
ヘーゲル論理学の最初のカテゴリー (ベルトランド・スパヴェンタ)
区別されたものの連関と対立するものの弁証法 (ベネデット・クローチェ)
変成の概念とヘーゲル主義 (ベネデット・クローチェ)
ヘーゲル弁証法の改革とB・スパヴェンタ (ジョヴァンニ・ジェンティーレ)
ヘーゲルと弁証法の起源 (ベネデット・クローチェ)
[付録]ヘーゲル論理学の「失われた弁証法」をめぐって (上村忠男)

上村忠男(うえむら・ただお:1941-):思想史家。近著に『ヴィーコ』(中公新書、2009年)、『知の棘』(岩波書店、2010年)、『カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まってしまった』を読む』(平凡社ライブラリー、2010年)など。編訳書にベネデット・クローチェ『クローチェ政治哲学論集』(法政大学出版局、1986年)、アントニオ・グラムシ『知識人と権力』(みすず書房、1999年)、『国民革命幻想――デ・サンクティスからグラムシへ』(未來社、2000年)、アントニオ・グラムシ『新編 現代の君主』(ちくま学芸文庫、2008年)、ベネデット・クローチェ『ヴィーコの哲学』(未來社、2011年)などがある。

# by urag | 2012-01-27 21:18 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 24日
近藤和敬選書「概念の哲学」フェア@ジュンク堂新宿店
近藤和敬『構造と生成Ⅰカヴァイエス研究』の刊行を記念して、ジュンク堂書店新宿店で以下の通りブックフェアが開催されています。

◎近藤和敬選書「概念の哲学」フェア

日時:2012年1月23日(日)~
場所:ジュンク堂書店新宿店 7F 人文思想・哲学コーナー

フェア棚の全体像。一番手前の棚一本が「概念の哲学」フェアです。約30点を選書人である近藤さんのコメント付きで展開。お隣は山本達也さん選書「ポスト世俗と向き合うために――『宗教概念の彼方へ』(法蔵館、2011年)」フェアです。



フェアの看板。直下の棚最上段には、プラトン『国家』、デカルト『省察』、上野修さんのスピノザ入門、スピノザ『エティカ』、カント『純粋理性批判』、マルクス『ドイツ・イデオロギー』。



二段目には近藤さんによる、フェアにあたっての挨拶文とデビュー作『カヴァイエス研究』、そして「真理の生成」を連載中の『現代思想』誌。三段目は、バシュラール『適応合理主義』、金森修さんの編著書3点、近藤さんが責任編集に携わっている『VOL』のエピステモロジー特集号、ラカン『エクリ』、フーコー『狂気の歴史』。


近藤さんの挨拶文とデビュー作『カヴァイエス研究』のアップ。


四段目は、アルチュセール『哲学・政治著作集』、今村仁司さんのアルチュセール論、ドゥルーズ『差異と反復』、ドゥルーズ/ガタリ『哲学とは何か』、グランジェ『哲学的認識のために』。五段目は、ニーチェ『権力への意志』、ラトゥール『虚構の近代』、ハーマッハー『他自律』、フッサール『論理学研究』、ヒルベルト『幾何学基礎論』。六段目は『田辺元哲学選』2点、ハイデガー『存在と時間』、バタイユ『非-知』、郡司ペギオ-幸夫『生きていることの科学』、マックレーン『数学――その形式と機能』。

ブックリストは現時点では配布されていないようですので、フェア終了後に当ブログでご紹介しようかなと考えております。なお、ジュンク堂書店新宿店さんは入居している三越の閉店に伴い、3月いっぱいで撤退。残念でなりません。

# by urag | 2012-01-24 12:52 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)


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